2020/12/25 17:40

2021年1月4日(月)~1月30日(土)まで

茨城県伝統工芸品の魅力を月毎にシリーズでお伝えしていきます。
今回は「桂雛」についてご紹介!


古来より伝わる”かさねの色目”、さまざまな紋様の裂地を身にまとう雛人形
その佇まいは息をのむほど美しく繊細
着物はすべて特注の裂地を着せるというこだわり
前からだけではなく後姿の着物の裾の優雅な流れ
奥行きを感じる鮮やかなグラデーション
そんな、きめ細やかなつくりはどの角度から見ても目を楽しませてくれます


 

茨城県郷土工芸品『桂雛』

桂雛職人として注目を浴びる『小佐畑人形店』の当主 小佐畑孝雄氏は、伝統を守りながらも斬新で現代の暮らしに溶け込むような作品をひたむきに作り続けています。かつては水戸の伝統産業のひとつ、水府雛を作り始めた祖父より受け継がれ、昭和20年に『小佐畑人形店』として開業しました。


安土桃山時代から桃の節句を祝う“雛祭り”が始まったと言われ、江戸時代後期にはお内裏様以外にも5人囃子に官女、嫁入り道具なども飾られ豪華絢爛な段飾りのお雛様が主流でした。時代は流れ生活様式も変化すると、次第にコンパクトなお雛様が求められ、またお雛様離れという言葉も聞くほど産業自体も縮小されてしまいました。

 

 

美の追求

人々を魅了する飽きさせない雛人形を真摯に考え抜いた小佐畑氏。そこで原点に返り日本の美を徹底的に追求することで『桂雛』を工芸品から美術品、そしてインテリア・アートとして唯一無二の雛人形を作り上げたのです。桂雛の特徴である着物の色のかさね、裂地の美しさは、日本の伝統紋様や、四季から得られるインスピレーションを大切に制作へ繋げているそうです。

茨城県城里町の工房からみえる空のうつろう色を、古来のかさねの色彩をもとに、自然の美しさがそのまま着物に彩られ、ストーリーのある仕立てになっています。また、吉祥紋などをあしらった名物裂、正絹の西陣織、茨城県産の結城紬などの生地は、雛人形のために特注され、柄の見え方も細部までにこだわり抜かれた贅沢な雛人形なのです。

 

その美しさは世界からも注目を浴び、皇室の宿泊先のおもてなしの飾りとしても起用されるなど、確固たる地位を確立していきました。また、その人気ぶりは小佐畑氏の雛人形を求めて、遠方からも多くのお客さまが足を運ばれるほどです。

 

 

人々から愛される雛人形

茨城県は数多くの伝統工芸品に恵まれており、『小佐畑人形店』では、さまざまなアイディアで異業種の伝統工芸を取り入れて節句人形を作り、地域の活性化につなげています。名産の「結城紬」を雛人形に着せるという発想はとても粋を感じます。ほかにも着物の裏地と屏風に「西ノ内和紙」を用い、「桐工芸」も多様に活用されるなど、多くの貢献にも努めています。

 

現代の住空間に溶け込むようなコンパクトで、モダンなつくりには、伝統的な形式にしばられることなく、屏風や台座も好みのデザインを選べるなど、楽しく飾れる工夫もされています。

楽しみながらアートのように自由な発想で飾れる『桂雛』は、唯一無二の存在であり、夢がひろがるような芸術性を感じます。自分のために、誰かのために飾りたくなるような、ずっとそばに置きたくなるような雛人形です。この機会にぜひRinへ見にいらしてください。


 【小佐畑人形店】 http://www.katsurabina.jp/

 伝統技法で製作した雛人形をはじめ、羽子板・破魔弓・鎧・兜飾り・鯉のぼり・盆提灯などの節句品を製造、販売


【TAKAO KOSAHATA】  http://takaokosahata.jp/

 雛人形のパターンオーダーメイドを受け付けている唯一の工房




▲左 京十一番親王飾り 「菊もみ(金)」/ 右 京十一番親王飾り「菊もみ(銀)」

間口64cm 奥行き35cm 高さ34cm

こちらの2点はRinでもご覧いただけます!



オンラインストアはこちらから


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